じつは肉や油は太りにくい(depositphotos.com)
「糖質制限」「糖質オフ」「ローカーボ」……近年、さまざまなメディアでこのワードを目にとめる機会が増えています。
ミュージシャンのGACKTさんは「20年ほどお米を食べない生活」をしているそうですし、サッカーの長友佑都選手など、パフォーマンスを重視するアスリートにも実践家は増えています。一般の方でも、ご飯やパン、麺などの「炭水化物」を減らす人も増えました。
[an error occurred while processing this directive]ところが、興味がある人でも、「糖質制限=ローカーボ」には、難しい・続けられない・美味しくない・我慢……なんてネガティブな先入観を持つ人は少なくないかもしれませんね。
しかし、工夫をすれば、意外と簡単です。外食だったとしても、メニューの選び方次第で「ローカーボな食事」に早変わりします。
ローカーボとは、英語の「low-carbohydrate(ローカーボハイドレイト)」の略語。カーボ(炭水化物)をロー(低く)にする――日本語に訳すと「低炭水化物」と呼ばれています。
具体的には炭水化物(糖質)を極力減らし、代わりに肉や魚、卵などの動物性タンパク質、脂質を増やす食事を指します。近年ローカーボが注目されている理由には、この食事が、健康的なダイエットや美容効果、病気の予防をもたらす点にあります。
じつは簡単! ローカーボな食事スタイル
ところで、そもそも、人はなぜ太るのでしょうか?
従来の考え方は「高カロリー=肥満」でしたが、じつは人間は「糖質」の摂り過ぎで太るのです。お肉の食べ過ぎや高カロリーな食事で太るのではなく、米やパン、麺などの炭水化物、糖質を多く含むお菓子などを摂り過ぎると、エネルギーとして使われなかった「糖質」が「体脂肪」に変わるのです。
現代人は運動量が昔の約10分の1になってしまっているため、糖質を摂り過ぎると「肥満」や「生活習慣病」を招きます。
一方で、高カロリーで太りやすいイメージの肉や油(バターやオリーブオイルなど)は、糖質が少なく、空腹も満たす優秀な食材です。ダイエットや生活習慣病の予防には、これらの食材をメインにしたローカーボがオススメなんです。