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成りたい人になる「LGBT成人式@埼玉」~参加者の年齢もセクシュアリティ不問!

LGBT成人式@埼玉は2月6日、さいたま市産業文化センターで開催(写真は公式Twitterより)

 参加者同士の傷害事件や式典妨害の数々、あるいは会場の駐車場で老夫婦がはねられるなど、今年も各地でトラブルが続出した成人式。そんな自治体主催の恒例行事とは距離を置き、「年齢・セクシュアリティ不問!」を謳い、ドレスコードは「あなたらしい恰好!!」と幅広く参加を呼びかけるユニークな“成人式”が、2月6日、さいたま市中央区の市産業文化センターで開かれる。

 「自分がいる場所で、ありのままの自分を表現したいと思っている」性的少数者やその家族、理解ある友人や応援者が集って「成りたい人になる」ことを祝福しあう目的で、開催されるのは、『LGBT成人式@埼玉』(同実行委主催)。代表の松川莉奈さんらは「“あらゆる性をもつ私たちはここにいる!”ということを実感できるようにしたい」と想いを記し、注目イベントへの協賛団体も募っている。

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2016年はLGBTのALLY(アライ)が流行語に!?

 Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシャル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(性同一性障害者)――、その頭文字を採ってLGBTという説明も、そろそろ不要になってきた感がある。

 昨年は全米で同性婚が合法化され、わが国でも東京・渋谷区が同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めてパートナーシップ証明書の交付を開始。2016年はALLY(アライ=LGBTの理解者・支援者)が流行語になるとも言われている。

 電通ダイバーシティ・ラボが全国約7万人を対象に行なったネット調査(2015年4月)から、LGBTの割合が「13人に1人」(7.6%)との趨勢が判明。この比率を身近な職場や学校、親族や仲間に置き換えてみれば、年明け早々、NHKの情報番組『あさイチ』(1月6日放送分)が〈こどもがLGBT 親ならどうする?〉とリアルな切り口で取り上げたのも納得できるというもの。番組では“LGBTに優しい国”としてスウェーデン事情も紹介した。

同質文化が多様性を問われる時代

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