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【本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言! 第10回】

『アンナチュラル』女医が見た法医学者ミコトの矜持 文書改ざんを拒み真実を追究!

死亡診断書は改ざんしない!(depositphotos.com)

 ついに『アンナチュラル』が最終回を迎えましたね。いや~、むかむかきましたね、宍戸。事件を不透明なものにして人の好奇心を煽り自分がジャーナリストして成功をおさめようなんて! 息子が横で「この俳優さん『西郷どん』の侍だよ」なんていうものだから、思わず拍子抜けしてしまいながらも、むかつきは抑えられませんでした!

 いったい人の気持ちというものをどうは考えているのか? 個人情報保護法ってどうなっているの?と本気で考えてしまう実際の週刊誌の記事は少なくありませんね。

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 裏で、こんな風に記者たちが盛り上がっているのかしら?と思うと、気分が悪くなります! 同時にその記事に興味をそそられて、雑誌を購入してしまう消費者たち。物事の両局面を示す勾玉のような、世の中そのものを表している気さえしました。

仕事に対する責任感と人生の美学を大切にしたミコト

 そして、人の心にうまく語りかけてうその鑑定書を書かせようとする烏田。玄人感満載の語り口調と、自分の方針を固めたうえで話を進める感じが、常に上から目線。

 財務省の文書改ざんでもこんな場面があったのかしらとあらぬ想像をしてしまいました(笑)。あっ、森友学園とかも?

 そんな烏田のもっともらしい言葉の羅列に、ミコトもUDI 存続、犯人を裁く、という重圧から心が折れそうになるまで悩んでしまいました。「小さなプライド」と言われていましたが、小さなプライドでも何でもない、これは仕事に対する自らの責任感であり、人生の美学でもあります。

 自分で自分を許せなくなることは、絶対してはいけない、科学から導いた事実を変えてはいけない。そんな当たり前のことを貫き通すミコトの言葉だからこそ、重みが生まれてきましたね。最後の最後に犯人のプライドを傷つけることで、心理戦を制したミコト。私は中堂の小さなガッツポーズを見逃しませんでした!

 そしてミコトの心情をくみ取り、その重圧を何も言わずに取り去った神倉所長はなんと素敵な上司なのでしょう。ただの天下りではなく、本気で日本の法医学を発展させようとして頑張っている熱い心が現れていました。烏田の威圧的な態度にがつんと言い返した時には、思わず私がガッツポーズ。

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