チョコには便通改善や美肌、そして細胞の若返り効果が(depositphotos.com)
バレンタインデイを控え、チョコレートの広告が街中にあふれている。
好きな人に送る「本命チョコ」、いちおう配る「義理チョコ」までは理解できるが、友達に送る「友チョコ」や自分へのご褒美の「自分チョコ」にいたっては、皇帝の命令に逆らって若者たちの結婚を行い殉教した聖バレンタインもびっくりだろう。
[an error occurred while processing this directive]これまで、チョコレートは「ダーク」「ミルク」「ホワイト」の3つがあった。1930年にホワイトチョコレートが発明されてから、約80年ぶりに「第4のチョコ」が出現した。それが「ルビーチョコレート」だ。
これまでも、ピンク色でベリー味のチョコがあったが、今回登場したルビーチョコは、天然で淡いピンク色の「ルビーカカオ」から作られていて、着色料は使われていない。
スイスのチョコレートメーカーのバリーカレボー社が、10年の歳月をかけて開発。日本では、ネスレ日本が「キットカット」の高価格帯製品として、1本400円で登場した。
ポリフェノールが動脈硬化、認知症、脳卒中を防ぐ
日本では、チョコレートの販売数は右肩上がりで増加している。日本人のチョコ好きは、チョコの味もさることながら、「健康に有益」という情報が一役買っているのではないか。
チョコレートは体に有益なポリフェノールの含有量がとても多く、100g中に840mgも含んでいる。チョコレートにさまざまな健康効果が期待できるゆえんだ。
愛知学院大学の大澤俊彦客員教授によれば、動脈硬化、認知症、脳卒中を防ぐ可能性があるという。大澤教授は、愛知県蒲郡市内外の45歳から69歳の347人(男性123人、女性224人)の疫学調査(統計学的手法で病気の起こり方を研究する調査)を行なった。平成26年のことだ。
この疫学調査によれば、1日に5gのチョコを5枚(150kcal)、4週間摂取してもらった。結果は血圧が低下し、活動的になった。