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健康情報のデータベース「コクラン・レビュー」とは? STAP細胞問題やディオバン事件で日本支部設立

2014年5月に日本支部が設立(写真はコクラン・レビュー日本語サイトより)

 人間は生きている限り、病気や事故、障害や老いは避けては生きられない。だが、一旦、肉体的にも精神的にも社会的にも健康を損なえば、すべてを失うかもしれない。そのような不測の事態に出会った時、あなたはどのように行動するだろうか?

 たとえば、ある日突然、あなたががんと診断されたとしよう。世の中には、がんに関する健康・医療情報はあふれかえっている。ネット上や書籍、闘病記、玉石混淆の情報の大海を泳ぎながら、あなたは真実の情報を見抜き、求めたい情報の島へ辿り着けるだろうか?

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 そんな時、あなたを強力にアシストしてくれる、信頼できる最善・最適な医療情報データベースがある。それが「コクラン・レビュー」だ。

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 コクラン・レビューとは何か――。この治療法は正しいのか? この健康法は正確か? この薬は効果があるのか? この疑問に対して、ランダム化比較試験(RCT)を行ったデータを明確なエビデンス(科学的根拠)に基づいて検証・評価・分析し、その結果を定期的に更新する「コクラン共同計画」が作成しているシステマティックレビュー、それがコクラン・レビューだ。

 ランダム化比較試験は、データのバイアスを軽減するため、被験者を無作為(ランダム)に処置群(治験薬群)と比較対照群(治療薬群、プラセボ群など)に分けて実施し、客観的に治療効果を評価する試験をいう。

 システマティックレビューは、世界中の夥しい研究論文を検証し、信頼できるエビデンスの結論だけを系統的に明示している医療データベースを指し、次のステップを踏んで作成される。テーマを絞る/研究結果をもれなく集める/研究の質を詳細にチェックする/質の悪い研究は除外しバイアス(偏り)のない論文だけを厳選する/良質なデータをまとめて分析する(メタアナリシス)/中立的な視点に立って得られた結果から結論を導く。

 システマティックレビューのメリットは、多くの文献を探したり、調べたりする時間や労力が省けるので、医師などの医療従事者は、より適切な診断や治療を行える。患者も国民も、エビデンスに裏づけられた意思決定ができる点だ。

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