リスフラン関節靭帯損傷は完治の見極めが難しい!?Iurii Osadchi/Shutterstock.com
羽生結弦選手の復帰はいつ? ファンならずとも、フィギュアスケート界を背負うプリンスの故障に注目の報告がなされた。
羽生選手について日本スケート連盟は4月26日、左足リスフラン関節靭(じん)帯損傷のため全治約2カ月間が必要であることを公表した。
[an error occurred while processing this directive]世界フィギュアスケート選手権2016を2年連続の2位で終えた羽生選手(ANA)。すでに、帰国日程の会見で「左足の甲靭帯損傷」は公表済みだったが、その詳細と療養期間が発表された。
当サイトでも、「靭帯損傷していた羽生結弦選手の復帰時期は? 今後も再発の恐れはある!?」で、リスフラン関節の損傷と療養期間について言及していた。羽生選手は、幸いにも手術の必要のない保存療法で回復を図ることになるようだ。
リスフラン関節靭帯は、足の甲の中央付近にある関節でそれぞれの骨をつなぎ止める役割をもつ。土踏まずがアーチ状のたわみをもつのは、衝撃を吸収するクッションの役割を果たすためだ。
しかし、フィギュアスケートをはじめ、サッカーやバスケットボールなど、頻繁にジャンプをしたり、足に直接衝撃を受ける競技の選手は、リスフラン関節に故障が生じるリスクが高くなる。
靭帯部分が損傷すると力が出せなくなり、そのまま放置しておくと、足のアーチ構造が崩れて変形してしまう恐れがある。力を上手く伝達する構造が変化してしまう危険性もあるという。
オーストラリアのCurtin大学で最新の専門療法を学んだ理学療法士、三木貴弘氏は、「リスフラン関節部の靭帯損傷は、安静が重要。治らないうちに焦って練習を再開すると、再び損傷する恐れがある」という。