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【連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか?」第3回】

ぎっくり腰はいつもの生活に早く復帰することで治る! 安静ではなく「Stay Active」が常識

ぎっくり腰の治療は世界標準のガイドラインがある(shutterstock.com)

 腰痛が慢性化しないためには、腰痛を発症した直後のマネージメントが重要だ。急性腰痛の時点で適切な処置をすれば、慢性腰痛に発展せず、風邪が治るかのように腰痛も治る。そこで適切にマネージメントをするか、自己流でやってしまうか、それによって、腰痛が慢性化してしまうかどうかの分かれ道でとなる。つまり、なりはじめが肝心である。

 今回は、急性腰痛、つまり「ぎっくり腰」になってしまった場合、どのような処置をすれば良いのかを、世界的に有名な腰痛治療ガイドラインを引用しながら説明する。

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ぎっくり腰になったときの適切な処置とは?

 ぎっくり腰になってしまった場合、できるなら医療機関への受診をおすすめする。画像所見や血液検査ができる医療機関が理想だ。その理由は、詳細は連載の第1回を参照していただきたい。ぎっくり腰だと思っていても骨折だったり、炎症だったり、時には腹部大動脈溜である場合が否定できないからだ。それを素人で判断するのは難しい。

 深刻な疾患でないと判断されれば、もう一安心。適切なマネージメントを行えば、ぎっくり腰は完治する。しかしながら、その適切なマネージメントというのが、一般的にまだまだ認知されていない。たとえば、ただ安静にしていればいいというわけではなく、安静は回復を遅らせてしまうことになる。

 第一に深刻な疾患を除外できたら、以下のアドバイスに従ってほしい。

①痛みがでない程度に日常生活を過ごす(過度な安静は禁忌)
②病態に対する適切な説明
③心理的要因に注意する
④投薬などでの症状のコントロール
③心理的要因に注意する
⑤数週間後の再確認

最新の研究結果では「Stay Active」が常識

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