これが高知県発案の"ハートレシピ"
近年、国内の日本人の死因は、第1位が「悪性新生物(がん)」、第2位が「心疾患」となっている。7月31日付けで厚生労働省が公表した、平成26年簡易生命表 でも、平成26(2014)年は昨年とほぼ変わらず、高血圧症を除く心疾患で死亡した人は、男性14.42%、女性17.78%となっている。
心疾患のなかでも多いのは「虚血性心疾患」(狭心症や心筋梗塞)。動脈硬化や高血圧、脂質異常、喫煙、高血圧、内臓脂肪型肥満、不整脈などが因子となって発症する。特に内臓脂肪の蓄積と、高血圧、高血糖、脂質異常のいずれか2つを併せ持つと、動脈硬化が進み、心疾患の発症リスクが高まることが分かっている。
[an error occurred while processing this directive]大事なのは、生活習慣病を回避すること。つまり、日々の何気ない生活習慣が、寿命を"延ばす"か"縮ませる" かの鍵を握っているというわけだ。
気軽に心疾患対策を 高知県がレシピ考案
都道府県別に見ると、心疾患による死亡率が最も高いのは高知県だった。(平成25年人工動態統計)そこで、高知県は"心臓に優しい"食事メニューのレシピを打ち出した。その名も「ハートレシピ」。
心臓の医療機器を扱うエドワーズライフサイエンス社と日本心臓財団が、高知県と高知大学に提案し、高知大学医学部の北岡裕章教授監修の下、高知大学医学部附属病院の伊與木美保栄養管理副部長が具体的なメニューを作成。先日8月4日に開催された都内の発表会では、第一弾として考案された、朝・昼・晩の一週間分全21レシピが披露された。
狙いは、心疾患のリスクを身近に感じ、予防策をもっと気軽に取り入れてもらうことと、高知県のご当地食材の発信である。ハートレシピは、すでに高知県のホームページで公開されたり、イベントなどを通じて活用されたりしている。