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【東洋医学で毎日の不調を乗り切る】

夏バテは大きく分けて2つのタイプ それぞれ最も効果的な対処法とは?

冷やしすぎによる夏バテに注意!shutterstock.com

 気象庁は7月23日、1カ月予報を発表しました。東日本は、8月前半まで猛暑!特に太平洋側は、晴れの日が多く降水量も少ない見込みとのこと。北日本・西日本も平年並みか高いとの予想されています。6月までは冷夏の予想でしたから、見事に外れた格好です。こう毎日暑いと、やはり心配になるのが夏バテ。

 現代の夏バテは、大きく分けると2タイプあります。ひとつは、暑さや汗のかきすぎからくる、昔ながらの夏バテ。もうひとつは、冷房+冷たいものの摂りすぎが原因の現代版夏バテです。どちらも、ちょっとした工夫で予防が可能なので、今度の夏はぜひ身近なところから生活を変える努力を。それでも夏バテしてしまったときには、ツボマッサージや食事で元気を取り戻しましょう。

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①暑さや汗のかきすぎによる夏バテ
【症状】炎天下にいる時間か多く、汗をたくさんかく/おなかを手で触ると熱い/食欲がない
【対策】冬瓜やスイカで、上手に潤い補給を
 暑いときに汗をかくことは、決して悪いことではありません。ただ、汗をかきすぎると、体のエネルギー源である「気」も一緒に体外に出て行ってしまうので、猛暑の中でテニスやジョギングをしたり、営業で1日中外を歩かなければいけない人は注意が必要。体に必要な水分まで失われないよう、上手に潤い補給することが大切です。
 
 ただ、暑いときには胃腸もバテぎみなので、冷たい水やジュースをがぶがぶ飲むのは考えもの。ぬるめのお茶などのほうが、胃腸への負担も軽く、飲みすぎの弊害もありません。

 また、冬瓜、スイカ、苦瓜、梅、トマト、キュウリなどの夏野菜には、体の中のよい水分を増やし、悪い水分を追い出してくれる作用があるので、毎日の献立にぜひ取り入れましょう。逆に、避けたほうがいいのは、スパイシーな料理や揚げ物など。体に熱を発生させて、潤いを消耗してしまうからです。

 日射病や熱射病には、身体にこもった熱を冷ましてくれる作用と利尿作用がる緑豆(リョクトウ)を煮たものを冷やして食べると、夏バテの予防にも効果ばつぐん。冷凍もできますので、多めに煮てストックしておくといいでしょう。
 
 なお、ツボは、中脘 (ちゅうかん)、建里(けんり)、水分(すいぶん)、中極(ちゅうきょく)などのお腹のツボを押したあとに、胃の辺りと下腹部を時計回りにマッサージし、そのあとで手のツボである手三里(てさんり)、合谷(ごうこく)など押すと効果的です。

身体の冷やしすぎの夏バテは、秋や冬まで引きずってしまう

②冷たいものの飲みすぎによる夏バテ
【症状】汗をかく機会が少ない/体が重くだるい/舌に白や黄色の苔がついている/食欲がなく、胃腸の調子が悪い
【対策】ショウガやネギで胃にパンチを与える
 デスクワーク中心のOLなどに多いのが、この"現代版夏バテ"。自然に逆らう生活が原因になっているため、体への負担も大きく、中には秋や冬まで体調の悪さを引きずってしまう人もいます。

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