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【連載第2回 健康って何だ?~フィットネス道の探求~】

"脱・三日坊主" 飽きずにフィットネスを長続きさせる、ちょっとしたコツとは

気分が乗らなければ軽い有酸素運動だけでもいい

 新たな年を前にして「ジム通い」を決意している方へ。問題は長続きできるかどうかだ。忘年会、新年会、運動不足になりがちなこの時期は、寒さもあいまってフィットネスクラブに通うこともさぼりがちになる。

 運動は継続することが一番難しい。なぜなら、誰だってシンドイことはやるのは億劫になるからだ。しかし、コツコツと運動を続ければ、その効果は必ず表れてくる。カラダは正直だ。
 
 そこで、フィットネスクラブが長続きするための意外なコツを紹介したい。

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3日続けて"通わない"、4日続けて"休まない"

 無理をせず、頑張り過ぎないことが大切だ。適度な運動量を心がけよう。週2回くらい通えたら、まずはよしとすべきだ。無理をすればケガにつながる。ケガをすると当然できる運動種目も減り、運動できなければジムに通う気も減退する。

 過度な運動は、身体だけでなく頭と心も疲れさせる。この疲れが溜まるとストレスにつながり、気分も憂鬱になっていやいや通うことになる。ただし、4日続けて休むと足が遠のいてしまうので、そこは踏ん張りたい。

気の合う仲間を見つける

 フィットネスクラブでも、たまには楽しい会話も必要だ。ボディビルダーやアスリート、健康作りを楽しみで来ている人、感性も目的もそれぞれに違う。いろいろな人が集うスペースで、自分の主張を押し付けては、お互いにつまらなくなる。効果的なトレーニングをすることと、会話や雰囲気を楽しむことは別問題。マナーを守って楽しもう。それが嫌なら目的に合わせてクラブを変えたほうがいい。

 そして、スタッフとも楽しく会話できる関係を作ってほしい。当然、正しい姿勢でできているか、負荷が適切か、一人で行うよりもスタッフにチェックしてもらった方が効果的に運動できるからだ。

なりたい自分をイメージし、具体的な短期目標を決める

 常になりたい自分をイメージし続けることが、自分を変える秘訣だ。ダラダラ運動するより、ショートスパンでの目標を決めて達成させる。そこでモチベーションも上がり、次の目標を立てることができ、運動習慣の継続につながる。

基本的に長居をしない、メリハリをつける

 トレーニングは時間をかければいいというわけではない。2時間、3時間と、精を出してやっている人もいるが、自分のペース、リズムで構わない。そのときの体調や目標に応じてやるのが一番だ。オススメは正味1時間。着替えやシャワーなどの時間を考慮しても2時間くらいで、パッと切り上げるのが長続きの秘訣だ。

 また、惰性で通っているだけでは、カラダに大きな変化をもたらすことはできない。メリハリをつけたトレーニングが必要だ。体を動かすとき、休憩のとき、その変化を"刺激"に変えるとカラダが反応する。

最後に"迷ったら、とりあえず行く!"

 行かなきゃ始まらないでしょ!  Let's Move! 気分が乗らなければ、バイクやランなどの軽い有酸素運動だけでもいい。自分のやりたいエクササイズを行えばいいのだ。「何もやらないよりは、体にとってはるかにいい」、そんな軽い気持ちで捉えることが飽きずに継続するためのコツだ。


村上勇(むらかみ いさむ)
フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボール選手を引退後、現・スポーツクラブ「ルネサンス」に勤務。2007年から「メディカルフィットネス+スパ ラ・ヴィータ」のゼネラルマネージャーとして施設運営に携わる一方、トレーナーとして主婦や高齢者、アスリート(サッカーチーム・モンテディオ山形、加藤条冶:スピードスケート、黒田吉隆:レーシングドライバー)、著名人(指揮者・飯森範親など)を幅広く指導。現在は株式会社ドリームゲート代表として、スポーツチーム・アスリート・企業などを指導、運営協力に携わる。

連載「健康って何だ?~フィットネス道の探求~」バックナンバー

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