MENU

髪のうねりや広がりは“頭皮と髪の変化”が原因! 5つの解決策を紹介

髪のうねりや広がりの原因は?(GettyImagesより)

 湿度が上がる季節は、髪のうねりや広がりによる「まとまらない髪」に悩まされる人が増えます。しかし、この“うねり毛”は、加齢による髪質の変化も原因のひとつかもしれません。

 若い頃はまとまりのよい髪だったのに、40代から急にうねりが出はじめる人は少なくありません。今回は、年齢を重ねることで髪がうねりやすくなる原因と、その対処法を紹介します。

[an error occurred while processing this directive]

ほうれい線や頬のたるみが気になる人は要注意!

 加齢による髪のうねりは、頭皮の状態と関係しています。鏡を見て、「ほうれい線が深くなった」「頬のラインが以前よりボヤけてきたかも」と感じる人は、頭皮もたるんできた兆候です。当然ながら、顏と頭の皮膚はつながっていますから、無関係ではないのです。

 本来、毛穴は丸い形をしていますが、頭皮がたるむと楕円状に歪み、生えてくる毛にも歪みが生じます。それが、髪のクセとなるのです。

 また、もうひとつ考えられる原因には、毛穴の汚れ詰りがあります。

毛穴の洗浄を意識してシャンプーを

 皮脂や汗、スタイリング剤やホコリなどの汚れによって毛穴が詰まっていると、そこから生える毛髪は歪んだ形になります。家事や育児、仕事……が重なるアラフォー世代は、バスタイムをゆっくりと割けないかもしれません。しかし、洗髪だけは指の腹でらせんを描くように丁寧に頭皮を洗い、すすぎには時間をかけることを心がけるだけで、毛穴の清潔度も違います。

 ただし、洗浄力の強いシャンプーは頭皮や髪の乾燥を招くことがあるので、マイルドなシャンプーを使用しつつ、丁寧な洗浄を心がけることをお勧めします。

乾燥も髪のうねりを引き起こす

 大人のうねり毛には、毛穴とは別の大きな原因があります。それは乾燥です。ドライヤーによる熱ダメージの蓄積や紫外線の影響、繰り返す白髪染めやパーマなどで、毛髪内部の栄養が流失すると、骨粗鬆症のように髪の内側に空洞が生じます。すると、髪が内部を埋めようとして空気中の水分を過度に補給し、これが湿度によるうねりを大きくするのです。

 湿度の上がる夏に髪がうねりやすい人は、毛髪内の乾燥対策も大切です。

大人の髪うねりを解決する5つの方法

①梅雨時期はストレートパーマをかける

 うねりがひどく、自分ではどうすることもできないのなら、ストレートパーマをかけましょう。特に、梅雨のタイミングでパーマをかければ、真夏にも落ち着いた髪質で過ごすことができます。

 縮毛矯正は薬液が強く、髪老化のある大人世代にはダメージが気になるかもしれません。美容師さんに相談しながら、縮毛矯正がいいのか、根元だけストレートパーマをかけるべきか、今の自分の髪質に無理のない方法を探りましょう。

②専用のアウトバストリートメントを毎日使う 

 髪の乾燥が激しい人は、油分と水分をバランスよく補うトリートメントを用いて、髪内部に栄養を補給しましょう。さらに、洗髪後に‟クセ毛対策用”のアウトバスオイルなどを使えば、まとまり感は格段にアップ。クセ毛改善が目的のアウトバスアイテムを選ぶのがポイントです。

③根元と内側を丁寧に乾かす

 髪をドライヤーで乾かす際は、クセ毛対策用のアウトバストリートメントを塗布してから行います。根元側を手で軽く引っ張りながら乾かしましょう。髪のクセは、毛先を整えても歪みが戻ります。そこで、クセの戻りが起こりにくくなるように、根元側をしっかり乾かします。

 また、髪の内側が半乾きだと、内側が膨らんで歪み、シルエットが崩れることがあります。表に見えない部分も、しっかりドライしましょう。

④定期的なヘッドスパも効果的 

 サロンで行うヘッドスパは、自分では取り除きにくい細かな毛穴の汚れを落としたり、頭皮の血行を促進するメリットがあります。マメに行えば、頭皮のたるみ予防や、楕円状に開いた毛穴を引き締める効果が期待できます。担当の美容師さんに相談しながら、定期的に行うのがベストです。

⑤まとまりやすいヘアカットにチェンジ 

 ワンレングスのようなボブ、惰性で伸ばしたミディアムやロングは、毛先側にうねりがたまりやすく、クセ毛が悪目立ちしやすい髪型です。その一方で、適度にレイヤーを入れつつ、襟足をキュッと絞るひし形ヘアは、クセがあってもメリハリ感が出やすく、ふんわり感に変化させやすいので一石二鳥。また、思い切ってカール感を強調したパーマをかけるのも素敵です。

 適切なケアと対策で、まとまり感のある髪をゲットしましょう!
(文=小澤佐知子)

小澤佐知子(おざわ さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。
現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。

関連記事
アクセスランキング