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『ちびまる子ちゃん』山根くんの胃腸の弱さの正体は……衝撃の121話で判明!?

胃が弱い『ちびまる子ちゃん』の山根くんの病気の正体は?(画像はアニメ版『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の公式サイトより)

 いわゆる胃(腸)の弱い男児/女児、「トイレが近い悩み」を抱える同級生は、どのクラスにも必ずいた(いる)ものだ。

 まだ、ストッパ胃腸薬もなかった当時、彼らの深刻さたるや幾ばくだったのか……。今日のような一億総ストレス時代を迎えてみると、ある種の郷愁と同時に、今さらながらの同情を禁じ得ない。

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 そんな成長期のお悩みや、身近に1人はいたクラスメイト像を絶妙に描き切ったキャラクターといえば、隠れファンの多い「山根強(やまね・つよし)」だろう。

 さくらももこ氏の漫画で、アニメ版も長寿人気の『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)に登場する、熱烈な「城みちる」ファンのキャラクター。独特なキュートな(?)髪形も憎めないが、視聴者に彼を印象づけたのは、何をおいても「胃弱」という人物設定ではなかろうか。

「好きな食べもの」原因説

 その山根強、漫画版では7巻から登場して存在感を示す。1965(昭和40)年6月29日生まれのカニ座、A型。好きな食べものは、カステラ、バナナ、海苔の佃煮である。

 苦手なのは「納豆」で、それが胃弱の要因か――と本人は思い込んでいるようだ。もちろん、冷たい飲料や食べ物をとれば、即「腹痛」に襲われるのが彼の日常だ。緊張場面やストレスにも当然、弱い。

 では、いったい、山根強を悩ませた「胃が弱い」の正体は何だったのだろうか。具体的な病名は何だったのか?

 胃弱キャラ・山根強の登場に、アニメ版のOA当時は「わが意を得たり!」とばかり、その弱点に喝采をおくった同胞OB/OGが少なくない。この素朴な疑問や成人後の謎解き投稿は、ネット上を飛び交っている。

 たとえば、日常的な下痢や腹痛に悩まされた自らの多感期を振り返り、当時の医師の診断結果である「過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)」と推理する意見がある。

 この「過敏性腸症候群」は、腹の痛みや不快感に関連する便秘や下痢の便異常(排便回数/形状変化など)が数カ月も続く症状を指し、心身症の一つとされている。

 では、山根くんの場合はどうだったのか? 謎を追跡する投稿の多くは、山根くんの「好きな食べもの」や「苦手な食べもの」に注目して自論を展開している。

 なかには鍼灸師という本業の立場から、(もし山根くんがIBSとしたら……)カステラはNGと助言する投稿も存在する。さらには、苦手な納豆をまる子の助けで克服したエピソードにも触れ、「原料の大豆も要注意」と本格的な苦言を呈している。

 ところが、じつは原作者・さくらももこ氏自身が、コミックス版で病名を明かしている。

禁断の食べ物よりもスパルタが原因!?

 原作者が、明かした病名は「神経性大腸炎」(当時の名称)だ。

 この「神経性大腸炎」改め「機能性ディスペプシア(機能性胃腸症:Functional Dyspepsia:FD)」は、胃もたれや胃の痛みなどの症状が続いているのに内視鏡検査などでも異常が認められない病気を指す、近年の概念だ。

 ストレスや緊張場面を迎えると(大人の場合、喫煙や過度な飲酒でも)、みぞおちの痛み(心窩部痛)、焼ける感じ(心窩部灼熱感)、少量でお腹一杯になる(早期飽満感)などに襲われたり、食後のもたれ感や吐き気/げっぷなど、症状も多彩である。

 では、山根強=機能性胃腸症と原因は解けたものの、なぜ彼はこの病に見舞われてしまうのか!? その不幸の根拠を、子ども視聴者にも合点がいくような秀逸な構成で教えた回がある。

 ナント、真の原因は山根パパの厳格(スパルタ)教育にあったのだ――胃弱をめぐる山根くんの悩みがいかに深く、その児童期の発露がどのような切ない騒動に結びつくかは、衝撃の第121話『山根くん 大あばれ』でぜひ、ご確認を!
(文=編集部)

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