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【シリーズ「AIと医療イノベーション」第24回】

「IoT」を医療やヘルスケアに特化した「IoMT」は未来の医療を激変させる

AI(人工知能)を使えば病院に行かななくても治療ができる!(depositphotos.com)

 米国でも指折りのキャリアを誇る第1級の事務所 Reed Smith LLPで活躍する3人の医療法務エキスパートのMildred Segura氏、Christopher M. Butler氏、FarahTabibkhoei氏らは「IoMTが拓く新たなコンプライアンスへの果敢なチャレンジ」と題する論文を発表した(MED DEVICE ONLINE 2018年1月3日)

 IoMT(Internet of Medical Things )は、IT(Information Technology )システムに連動した医療機器やアプリケーションを統合したネットワークだ。

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ありとあらゆるモノがインターネットにつながり、リアルタイムで相互にデータや情報をやりとりする「IoT(モノのインターネット)」を医療やヘルスケアに特化したインターネットを指す。医療コストの削減や収益性の改善などに寄与する医療インフラ、それがIoMTだ。

 たとえば体温計、血糖値モニター、血圧計、パルスオキシメーター、心電計、輸液ポンプ、インスリンポンプなどの外部接続型機器がIoMTの主流だが、その種類も範囲も拡大を続けている。

 これらのIoMT機器は、患者のバイタルデータを自動的に計測・収集・分析・保存し、ワイヤレスネットワークを通じて医師、看護師などの医療関係者にデータを転送したり、遠隔地から薬剤の点滴注入、注入量の操作・調整を行える。

 遠隔モニタリングで計測したデータは、患者のコンピューター、スマ ートフォン、タブレット端末にインストールしたアプリケーションによって医師のコンピューターに自動送信される。

 このようにIoMTは、より効率的な医療、より精確な診断、より深い医師と患者のコミュニケーションの実現に欠かせない付加価値の高い医療インフラになっている。

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