いよいよ冬の到来だ。東京の都心では、11月としては54年ぶりに初雪を観測し、明治8年の統計開始以降、初めて積雪を観測した。
この時期にのぼるの話題は<温まる>ネタ。食べ物や生活の工夫、温泉などの注目スポット、そして<温める>セラピーは定番人気だ。
[an error occurred while processing this directive]寒さが苦手な人はもちろん、寒いのが平気な人にとっても<冷え>は禁物。そう「冷えは万病の元」だ。体の冷えは、血行不良の表れでもある。血液の循環が悪くなれば、酸素や栄養素が行き渡らなかったり、老廃物の排出が滞ったりと代謝が悪くなり、全身の活力も低下する。
そこで最近では、カラダを温めることで治療効果を発揮する「和温療法」が注目されている。
「和温療法」とは、「室内を均等の60℃に設定した遠赤外線乾式サウナ治療室で全身を15分間温めて、サウナ出浴後さらに30分間の安静保温を追加して、最後に発汗に見合う水分を補給する治療法」だ。
発汗作用を促す通常のサウナと違い、全身の血管機能の改善を目的とし、湿度や温度、時間の設定が厳密だ。長年の臨床での実施の裏付けもあり、慢性疲労症候群や慢性疼痛、線維筋痛症などの慢性疾患や、さまざまな難治性疾患の人の苦痛を和らげるために、取り入れる医療機関が登場している。
ほかにも「気分・食欲・睡眠・便通を是正し、鬱気分を軽減」させる効果もあるので、病気の治療に限らず、さまざまな不調の治療や予防にも適しているという。温かいサウナに入った後、ゆっくり休んで水分補給すれば健康回復するなんて、ぜひ試してみたい気持ちの良さそうな治療法だ。
蒸したハーブの香りと薬効で美容効果も
カラダを温めるセラピーは、とくに冷えに悩む人が多い女性には、気持ちまでほっこりとリラックスできるため、人気が高い。そこで、今もっとも注目されている「ハーブスチーム(Herb Steam)」を紹介しよう。実はハーブスチームを提供するサロンが、全国的に増えている。
ハーブスチームはいわゆる民間療法だ。ハーブを蒸して、その蒸気で全身を温めて血行を良くしたり、毛穴を開かせて皮膚からハーブの薬効を吸収させる自然療法である。ハーブの香りが充満する中で行うので、鼻からも薬効を吸収できるのも、ハーブスチームの特徴だ。
血流のめぐりを良くすることで、老廃物を排出するデトックス効果、美肌効果、痩身効果、冷え性などの体質改善が期待できる。女性が気になる美容にも効果があるのが、ハーブスチームの人気の理由だ。