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社会問題化する「ゴミ屋敷」「汚部屋」の原因は精神疾患?

社会問題化する個人のごみの山(shutterstock.com)

 すっかり市民権を得た「断捨離」や、近頃流行りの「ミニマリスト」(持たない暮らし)――。

 一方、たびたびテレビで特集されることがある「ごみ屋敷」「汚部屋」問題。怖いもの見たさや覗き見趣味で視聴者にウケるためなのか、芸能人の「汚部屋」も定期的に取り上げられる。

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 たとえば、女優の貫地谷しほりさんは自身のブログで「片付けたときに出たゴミ袋の数が40袋!」とつづって世間を騒然とさせ、『王様のブランチ』(TBS系)では、タレントの渡辺直美さんが「部屋の片付けで100万円を使った」と告白している。

 また、政治オタクで有名なタレントの春香クリスティーンさんは、<3年間1回も掃除したことがない>部屋をテレビ番組の企画で大掃除を決行。ゴミ袋(50リットル)で52袋分ものゴミが出たという。

 「汚部屋」は個人の問題でとどまっているものの、「ごみ屋敷」は社会問題化している。どの家屋も惨状は似ており、周囲に悪臭が充満し、カビや雑菌が繁殖する光景が想像できる。

 家主自身が住めなくなるほどに屋敷を占有している<主役>は、多くが新聞や雑誌、チラシやレシート、包装紙や空き箱などの紙類だ。そして、中身が判然としないレジ袋の山脈が連なり、使い捨て容器が散見し、なかには、ネコ屋敷やイヌ屋敷の併発型も珍しくない。

 ここまでくると、一般の人が純粋に感じるのは、「家主たちは、なぜ異常なほどにものを捨てられずに大量にため込むのか」である。

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