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【シリーズ「冬こそ注意したいちょっとした病気の兆し」第1回】

寒い時期に起きやすい「下肢静脈瘤」の恐怖〜逆流防止弁が壊れて血液が戻らない!

立ち仕事、妊娠・出産、遺伝的体質が3大原因(shutterstock.com)

 血行が悪くなる寒い冬の季節に起きやすい病気がある。たとえば、下肢静脈瘤。静脈の弁逆流防止が壊れるため、血液が心臓に戻らなくなる病気だ。長時間の立ち仕事、妊娠・出産、遺伝的体質が3大原因である。

 下肢静脈瘤は、長時間、同じ姿勢で立っている仕事に従事している美容師、理容師、調理師、販売員、教師、看護師などが発症しやすい。妊娠中や出産後に発症する女性も多い。とくに妊娠や出産の回数が増えるほど罹るリスクが高くなる。また、親族に下肢静脈瘤の人がいる場合は、遺伝的な体質が誘因になって発症しやすい。

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 下肢静脈瘤は4つある。

 ①「伏在静脈瘤」は、足の付け根や太ももの内側、ふくらはぎの表面近くの太い血管が蛇行したコブのように浮き出る。足のだるさやむくみ、こむら返りなどの症状がある。進行すれば、強いかゆみや湿疹、色素沈着などの皮膚炎症を引き起こす。
 ②「側枝静脈瘤」は、伏在静脈瘤から枝分かれした細い血管が浮き出る。膝から下に多く見られ、伏在静脈瘤に比べると血管のコブは小さい。
 ③「網目状静脈瘤」は、直径2~3mmの細い静脈が拡張し、網目状の青色の血管が膝裏の皮膚に現れる。
 ④「クモの巣状静脈瘤」は、皮膚の浅い部位を通っている直径1㎜以下の細い毛細血管に血液が溜まり、クモの巣のような放射線状に浮き上がる。

 下肢静脈瘤はどのようにして起きるのか? 静脈は、体内で不要になった老廃物を含んだ血液を、足の筋肉のポンプ作用によって心臓まで運ぶ。足の静脈には、筋肉と皮膚の間にある表在静脈と、足の付け根や膝裏の筋肉内にある深部静脈がある。表在静脈は、皮下の血液を深部静脈に運び、深部静脈は血液を心臓に戻す働きがある。

 足の静脈には、深部静脈の血液が表在静脈に逆流しないように、「ハ」の字型の逆流防止弁があり、重力に逆らって血液の逆流を防いでいる。逆流防止弁が壊れると、血液の逆流が起こるため、逆流した血液は、足の下の部位に溜まる。

 その結果、静脈は血液を心臓へ運べなくなり、血液の流れが滞るので、血管は徐々に拡張してコブのように見える静脈瘤になる。これが下肢静脈瘤だ。逆流防止弁は、一度壊れると修復できない。

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