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“関ジャニ”大倉さんを襲った「腸閉塞」、放置すれば死に至ることも……

関ジャニの大倉忠義さん YouTubeより

 1月17日、ドームツアーの最後を飾る『関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!』は異例の幕開けとなった。オープニングの舞台に現れた関ジャニはなぜか全員が私服姿、しかも7人衆のはずがどう数えても6人しかいない…。

「大倉が腸閉塞で出られません…!」、メンバーを代表して村上信五さんが緊急事情を切り出すと満員御礼の大阪・京セラドームがどよめきで揺れた。

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 大倉忠義さん(30)が腹痛を訴えたのは前日の16日。予定されていた夜のラジオ番組には何とか出演したものの、京セラドーム公演当日の朝を迎えても激痛が治まらず病院に駆け込んだところ「腸閉塞」と診断され、無念の休演を余儀なくされた。

「(来場の)皆さん、6人でいいですかぁ~!?」、大倉さん不在の6人体制での開幕を問われると約4万5千人の観衆は声援と喝采で応え、衣装替えのために袖へと消えるメンバーを見送った。同日夜の公式HPで「体調管理の至らなさ」を自ら謝罪し、「最後までかけぬけたかった。みんなで、笑っていたかった。」と悔やむ想いを綴った大倉さん。早い回復を祈りたい。

腸閉塞は放置すれば死にいたることも

 いきなり刺すような<疝痛(せんつう)>に急襲される腸閉塞は、放置しておけば死に至る可能性もありうる大変怖い病気だ。腸が詰まり(=閉塞し)、道が塞がれることによって排便・排ガスの行く手が阻まれて結果、腸内が膨れるに伴ない腸管が壊死…あるいは穴が開いてしまうために激痛が襲いかかる。腹痛と便秘の両方が認められる場合は要注意だ。

 腸閉塞は大別すれば「機能性」と「機械性」の2種類から起こる。前者は過去の開腹手術の際に(医師が触れた)腸管部位が傷つき、そこが他の腸管と癒着状態で治癒した場合に腸閉塞へと繋がるケース。

 一方の「機械性」はさらに閉塞性と絞扼性(こうやく)に分かれ、前者は腸内への異物混入(回虫や胆石など)や、潰瘍・クローン病などが原因で腸管内が炎症したり傷ついて閉塞を起こすもの。後者の<絞扼>とは締め付けられるという意味だが、この症状は風邪などで腸管内の血行が悪くなって起きるもので唐突に症状が悪化するのも特徴的だ。

 腸閉塞の種類は多岐に及ぶが、いずれも「詰まる」ことで突然の腹痛に襲われる点は一緒。「便秘」を恥じて周囲に訴えるのを抑えたり、病院へ行くのを躊躇ったりしないほうが賢明だ。そんな体裁を取り繕っている余裕もないほどの腹痛と便秘…それ以外にも頻脈や発熱、尿量が減少したり脱水症状が現われたら即病院に駆け込もう。

開腹する場所がなくなる手術のリスク

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