2014千原ジュニア40歳LIVE「千原ジュニア×□」 [DVD]より
J-popの最前線を驀進中のロッカーと、お笑い界の王道を順風満帆で歩むカリスマ芸人が計らずも相前後して「突発性難聴」に見舞われた事実をテレビ番組内で告白。読んで字の如しの症状ではあるものの、「耳」をめぐる両者の明暗はくっきり分かれたようだ。
人気ロックバンド・サカナクションのボーカリストにしてギタリスト、オリジナル作品の大半を手掛ける山口一郎(35)が、音楽家としての致命傷をカミングアウトしたのは彼の近況を追ったTBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(11月1日放送分)の前半部でのこと。
[an error occurred while processing this directive]聞き手の質問に「(自分からは)あんまり話さないようにしているんですけど…」と前置きし、サカナクションのブレイクを決定づけた曲「アルクランド」がヒットした2010年当時、3日後にツアーを控えた環境で突然めまいと激しい耳鳴りに襲われたとカメラの前で明かした。
医師は突発性難聴と診断し、即入院を奨めるも寝耳に水。「本当にバカだった…」と彼は悔いた。「(絶好期の)ツアーを延期とかにしたら、たぶんバンドが終わるなと思って…無理してそのままツアーをやっちゃったんですよね」、馬耳東風のツケは聴力改善を阻み、現在では「右耳がほとんど聴こえない。低い音以外は」と衝撃の顛末へと繋がった。
2週間を超えての放置は不治の病へ
この山口証言からも突発性難聴の特徴がつぶさに読み取れる。まずはある日突然、何の前触れもなく片方の耳が聴こえなくなるという。それはいつ? どこで? 何をしている時でしたか? そんな医者の問 診に誰もが明瞭に応えられる程の唐突さで襲われ、耳詰まりの感触とめまいや耳鳴りが伴う場合も多い。
「早期治療が重要」とは医者の誰もが語り、「治癒できる適切な治療開始は48時間以内が理想」との説もあるが、「出来る限り1週間以内、遅くとも2週間以内には受診を」が専門医らの統一見解だ。保険適用の疾患ゆえ、治療費は一般的に初回問診+薬代を含めても3千円前後。現時点では原因も病態も不明、治療による改善の見込みもない難病(厚生労働省指定の特定疾患)なのだが発症後、聴力が固定するのは凡そ1か月とされ、2週間を越えての聴力改善は困難とか…。
一方、山口一郎と同じ診断をされながら、「治ったと聞いています」(所属事務所)と事なきを得たのが「新婚ストレスか!?」との失笑も誘った千原ジュニア(41)だ。
18歳下の一般女性との入籍発表は直後の福山雅治(46)・吹石一恵(33)の電撃報にすっかりお株を奪われたジュニア夫妻だったが、山口ショックから明けて翌日の日テレ系『しゃべくり007×1分間の深イイ話』(11月2日放送分)で、「初めて他人と生活してて、(一昨日)マジで原因不明の奇病に襲われたましたよ」とベテランの新郎芸人は明かした。