MENU

白髪染めの皮膚障害の実態〜使用前に必ず「パッチテスト」を行う人はわずか2.3%!

白髪染めに皮膚障害の可能性!(shutterstock.com)

 ひと昔前、一世を風靡したかつての女性アイドルが、美容院で装着するクロスをまとい、クリームを自ら頭になじませた後、きれいに染め上がった髪を披露、商品名を歌い上げる。そのとき商品のパッケージが画面に大きく映される——。

 こうした白髪染めのコマーシャルを、テレビで見ない日はない。現在、大手メーカーのCMに出ているのは、高島礼子、菊池桃子、牧瀬里穂など。50代の大台にのった高島礼子はまだしも、菊池桃子や牧瀬里穂は清純派アイドルのイメージが強いだけに、軽いショックを受ける読者も多いのではないだろうか。

[an error occurred while processing this directive]

なぜパッチテストが必要なのか?

 白髪染めのCMの途中や最後に、決まって表示される文言がある。それは、

●使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。
●ご使用前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。[医薬部外品]

 というもの。ここでいう「パッチテスト」とは何だろうか? しかも「毎回必ず」とわざわざ念を押してまで注意を喚起するのはなぜだろうか?

 花王株式会社のサイトを見ると、パッチテストのやり方が以下のように記されている。

 「混合液を腕の内側に10円玉大に薄く塗り、自然に乾燥させた後、30分位後と48時間後の2回、テスト部を観察します。その2回の観察で、または観察途中の48時間以前であっても、発疹、発赤、かゆみ、水疱、刺激などの異常があった場合は、染毛できません。直ちにテストを中止し、混合液を洗い流してください。48時間後にテスト部位を観察して、異常がなかった場合は、時間をおかず、すぐに染毛してください」

 1回だけならまだしも、毎回これを行うというのは、かなり面倒ではないか。テストをせず、異常が出たら止めるという方法では駄目なのだろうか?

毛染めによる皮膚障害の実態

関連記事
アクセスランキング