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無駄に怒らなければ人生はバラ色に!! 怒りをコントロールする簡単な方法とは?

怒りの発生源は脳の「扁桃体」。 shutterstock.com

 終電を逃した経験をお持ちだろうか? 最終電車をめざして、駅に急ぎながら(ちょっとヤバイけど、終電はよく遅れるから大丈夫かもしれない)と一筋の希望にすがって、途中から小走りになったりする。しかし、駅に着くと、やはり電車は出発した後だった、がっくり! と疲労感が押しよせる。だが、まともな人間ならここで気持ちを切り替えて、タクシーを捕まえるなり、歩き出すなり、次の行動に移るだろう。だって、自分のミスなんだから。

 ところが、いきなり「なんだと! ざけんな!」と、なんの落ち度もない駅員の胸ぐらをつかんでキレる人がけっこうたくさんいるのだそうだ。それも意外なことに、若い人でなく、60歳代の男性に多いとのこと。いわゆる団塊の世代といわれる人たちだ。

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 彼らが無駄にキレているという話題が、数年来ネットをにぎわせている。自分の思い通りにならないことがあると、病院で薬剤師になぐりかかったり、銀行で怒鳴ったり、コンビニでチェンソーを振り回したりといった事件を起こしているらしい。

 退職後、にわかに社会の注目をあびている彼らの蛮行だが、これまで目立たなかったのは会社の中でキレていたからだろうか。確かに、どこの会社にも、「瞬間湯沸かし器」などと呼ばれるキレやすい人物がいるものだ。

怒りやすい人は早死にするし、なぜか脚が太い

 確かに仕事の現場では、怒らなければならないこともある。チームプレーを乱したり、ケアレスミスを続ける部下がいたら、上司は叱るべきだ。時には、上司の横暴さに怒りを爆発させる部下もいるかもしれない。

 しかし、理由もなく突然キレる人は、間違いなく嫌われる。商談の場でキレると、相手に馬鹿にされるだけでなく、まとまることもまとまらなくなってしまう。将棋指しなどの勝負師だったら、キレた瞬間に頭が真っ白になって冷静な判断ができないから絶対に勝てない。

 さらに、怒りっぽい人は、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)を起こしやすく、寿命が短いという論文もあるのだ。ドラマで、頑固なお父さんが、「バカ者!」と怒鳴ったとたんに、「うっ」と胸を押さえて救急車で運ばれるというシーンは、科学的にも理にかなっているというわけ。

 また、東洋医学的にみると、怒りは肝臓と密接な関係にある。怒ると肝臓が弱り、肝臓が弱っていると怒りがコントロールできず、キレてしまうという悪循環。肝臓が弱っている人は、太ももがむくみやすいという。職場のキレやすいアイツの脚はけっこう太いかもしれない。今度よく見てみよう。

簡単に理性を鍛えて、バラ色の人生に

 みんなから煙たがられ、仕事はできないというレッテルを貼られ、脚も太くなってしまううえに早死にしてしまうのだから、やはり無駄に怒らないほうがいいのだ。しかし、どうやって?

 ニューサウスウェーエルズ大学のトーマス・デンソン博士が、こんな実験を行った。怒りっぽい人たちに、2週間、意識して利き手と違う手を使ってもらったのだ。たとえば、パソコンのマウスを利き手と反対の手で操作するとか、コップを反対の手で持つとか、簡単なことだ。しかしながら、脳の自制心をつかさどる部位の働きが促進されて、カーッとすることが減ったという。

 怒りの発生源は、脳の「扁桃体」と呼ばれる部分。自分にとって嫌なことを察知すると、怒りのホルモン「アドレナリン」を分泌するように指令を出し、その作用で心拍数や血圧があがり"怒りモード"に。しかし普通は、理性の脳と呼ばれる「前頭前野」でコントロールし静めるので、怒りが爆発することはない。

 デンソン博士の実験は、この理性の脳を活性化させるものだ。激高しがちな人は、2週間、利き手でない手を使ってみよう。人間関係がうまくいき、仕事の成果が上がり、脚がほっそりとして、長生きできるかもしれない。
(文=編集部)

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