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【インフルエンザのヒミツに迫る! 第6回】

毎日の生活でしっかりインフルエンザを予防するためのポイントはこれ!

インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所)

 2014年12月5日、厚生労働省は、インフルエンザが流行期に入ったと発表した。流行入りの時期は、平年並みだった昨シーズンよりも3週間も早い。

 各都道府県によるインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によれば、12月14日までの1週間で定点医療機関においてインフルエンザと診断された患者数は36455人。定点当たり7.38人となり、前週の3.49人から倍増ししている。

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 同時期としては2010年以降、最多の患者数だ。2005年以降の10年では、2009年に発生した新型インフルエンザ(AH1N1pdm09)を除けば、2007〜2008シーズンに次いで2番目に多い。

 12月14日までの定点当たりの患者数は、埼玉県が18.80人と最も多く、岩手県(15.78人)、北海道(14.26人)、奈良県(14.15人)、神奈川県(12.52人)、千葉県(10.93人)、東京都(10.15人)、福島県(10.12人)が注意報レベル(10人)を超えている。

インフルエンザ予防対策の基本

 インフルエンザの流行のピークは1月下旬~2月頃とみられるが、本格的な流行に備えて、予防対策をまとめてみよう。

 インフルエンザの予防は、流行前のワクチン接種の他、うがい、手洗い、マスクが基本だ。インフルエンザは年によってウイルスの型が変わり、複数のタイプが流行することもあるため、ワクチン接種による予防効果は100%ではない。感染を避けるために、外出後や帰宅後の手洗いやうがい、人混みでの不織布製マスクの着用が欠かせない 。

 特に、電車やバスの車内、飲食店、喫茶店、オフィスなど、不特定多数の人が集まる公共の場では、 飛沫感染予防のために不織布製マスクの着用を励行しよう。 不織布製マスクは、口や鼻からのウイルスの侵入を防ぐだけでなく、鼻、のどなどを乾燥から守る。室内では加湿器などを併用すれば、さらに効果がある。こまめな水分補給も大切だ。

 その他、過労を避ける、十分な睡眠時間をとる、栄養補給や休養に努めるなどに注意しながら、インフルエンザに負けない体力を維持したい。急に咳や高熱などの症状が出たら、早めに医療機関を受診しよう。

 ちなみに、治療時に処方される抗インフルエンザウイルス薬には、オセルタミビルリン酸塩(タミフル)、ザナミビル水和物(リレンザ)、ペラミビル水和物(ラピアクタ)、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)、アマンタジン塩酸塩(シンメトレル)がある。

 しかし、その薬効は、症状が出てからの時間や病状により異なる。発症から48時間以内に服用した場合、発熱は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少する。一方、症状が出てから48時間以降に服用した場合は、十分な効果は期待できないので、抗インフルエンザウイルス薬の服用は、医師の診断を受けたうえで、用法、用量、期間を守ることが重要だ。

 その他、インフルエンザ流行状況は、インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)、インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所) などを参照してほしい。

(文=編集部)

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