オンラインもメイク次第で好感度アップ(GettyImagesより)
新型コロナウイルスの影響で、ZoomやSkypeなどを使ったオンライン会議が一般的になりつつあります。ディスプレイを通じて見ると、自分の顔が普段より疲れて見えたり、地味な印象を与えたり……。気になる時、ありませんか?
しかし、ヘアとメイクを工夫すれば、画面を通した顔をパッと明るくキレイに見せることができます。そんなオンライン用のヘア&メイクのコツを紹介します。
[an error occurred while processing this directive]ナチュラルメイクでクマ、シミ、ほうれい線を隠すコツ
オンラインでは、あまり濃いメイクをすると色が悪目立ちしてしまいます。特にリモートワークだと、在宅中の空気感もあり、ばっちりメイクは不自然かもしれません。そこで、基本的にはナチュラルメイクがよいでしょう。
ところが、「画面上だといつもより顔が老けて見え、メイクのさじ加減がわからない」という声を耳にします。確かにPCのレンズを通して画面に映りだされた自分の姿は、のっぺりして見えますし、光の加減や角度などで影が目立つのです。
そこで大切なのは、ナチュラルに見せる‟仕込みメイク”を意識すること。大人女子がいちばん気にすべきは、肌の影となる部分です。クマやシミ、ほうれい線などはオンライン画面では目立ちやすく、これが疲れて見える最大の原因。コンシーラーを使って、しっかりカバーしましょう。
●クマ対策
タイプ別で使うカラーを変えましょう。青クマならオレンジ系、茶クマならイエロー系、黒クマならオークル系のコンシーラーでカバーをするとナチュラルに。
●シミ対策
シミ部分にコンシーラーをのせたら素早く軽めになじませる。トントンし過ぎるとシミが浮き出るので、余分は周りの肌にグラデーション状になじませます。
●ほうれい線や小鼻の横の赤味
筆タイプのリキッドコンシーラーなら自然に仕上がります。レフ版効果を狙うため、肌よりやや明るめを選ぶのがポイント。
コンシーラーをのせ、ファンデや粉を重ねたら、ハイライトをプラスします。Tゾーン、眉下、下まぶた、顎にフワッと重ねましょう。
顏の凹凸の中で、凸の部分にハイライトをのせると、自然な立体感が生まれ、レフ版効果で肌をクリアに演出してくれます。画面に映る顔が暗く見えるという人こそ、ぜひこのひと手間を加えてみて下さい。
ポイントメイクはチークで色味を演出、唇にツヤをプラス
次は、ポイントメイクのコツでの注意点です。オンライン上で見せるメイクは、明るすぎる色や暗すぎる色は悪目立ちしやすいので避けましょう。
また、「普段はチークを使わない」という人も、オンラインだと顔が平坦に見えやすいので、この機会にぜひ取り入れてみてください。
色味が出ないと効果がありませんので、肌なじみのよいコーラルピンクやローズ系を頬骨に沿って楕円状に入れます。肌トーンがパッと明るくなり、自然な華やかさがプラスされます。
リップは、彩度や明度が低いとオンラインカメラではくすんで見えがち。ベージュピンクやコーラルピンクなら、上品で都会的な雰囲気を演出できます。「ピンク系は似合わない」「マット系しか使わない」という人は、いつものリップにグロスを重ねるなど、少しだけツヤを加えるとふっくら感が出て、イキイキして見えますよ。
次に目元。自然なメリハリ感を出すには、やはりブラウン系が無難。下まぶたのキワにも茶系のラインを入れたり、ほんのりパールをちらつかせると、華やかさがアップします。
そして、オンライン画面で意外と目立つのが眉。形を丁寧に描き、最後にブラシでぼかすなどの基本を抑えないと、ズボラな印象を与えやすいので注意を!
顔が暗く見える原因は前髪にあり!?
最後にヘアスタイルについて。顏全体がボヤッとして見える、雰囲気が地味で暗く見える場合、前髪が原因だったりします。
額を全部隠すと顏に影ができやすく、普段より雰囲気が重く見えます。これを避けるには、かき上げバングやシースルーバング、また眉間あたりの額が見えるように分け目をつけてスタイリングを。これだけで抜け感が出て顔が明るく見えます。
また、フワフワとしたアホ毛や毛先のダメージが目立つと一気に疲れたような印象が増してしまいます。ヘアオイルやミルクなどで毛流れを整えれば、ツヤ感が出てヘアダメージも隠せます。
オンライン動画を意識したヘア&メイク、いかがでしたか? そして、オンライン映えするポイントをもうひとつ。自分を撮るカメラの位置は、目線よりやや上に設定しましょう。雑誌などを重ねた上にPCを置き、画面をやや倒し気味に自分を映すと、小顔感が出て目鼻立ちが大きく見えるなど、美人度がアップします。
オンライン画面での姿に自信がない……という人はぜひトライしてみてください!
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。
現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。