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プールで死に至る病気に感染する可能性!お腹を壊した人は入場禁止にすべき?

プールは病原体の温床!(depositphotos.com)

 待ち焦がれた夏が来る。今年の水着はもう買った、スマホも最新機能満載型に変えた、残るは「お薦めのインスタ映えするホテルプール」とか「テンション上げるインスタ映えする厳選ナイトプール」の検索だ!

 そうやって先取りの夏気分に浸っているインスタ世代にとって、次の記事はまるで梅雨期へ引き戻されるかのような不快指数感を与えるかもしれない。

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 夏に限らず、プールやスパ(温水浴槽)が、年中のストレス解消場であるという方々、あるいは今夏に幼い愛児を公共の水遊び場デビューさせようと目論んでいる親たちにこそ、ぜひ一読してほしい内容なので「耳の痛さ」はあしからず。

侮れない死に至る水媒介性感染症

 まずは、米国発の現実的な数字が物語る「もうひとつの水遊び場事情」から紹介してみよう。

 2000~2014年の期間中、全米46州およびプエルトリコで報告された「水媒介性感染症」の発生数は493件だった。それらの発生に伴い、14年間で2万7219名以上が罹患し、8人が死亡している――。

 これは米国疫病対策センター(CDC)の下部組織にあたる、「米国立新興・人獣共通感染症センター(NCEZID)」の調査から浮き彫りになった「死に(も)至る事例」の実態だ。

 そのうち感染源が特定された363件については、次のような内訳で占められていた。

①適切に塩素処理が行なわれたプールでも生存可能な寄生虫「クリプトスポリジウム」の比率が58%→これは下痢によって汚染されたプール水を呑み込むことによって感染する例が多い。

②重度の肺炎とインフルエンザ様の症状を引き起こす「レジオネラ菌」の比率が16%→この菌に感染しやすい層としては、50歳以上のヒト、喫煙者(元喫煙者を含む)、慢性肺疾患を有するヒト、あるいは免疫系の低下しているヒトなどである。

③温浴毛包炎(hot tub rash)や外耳炎の原因となる「シュードモナス菌」については全体の13%を占めていた。

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