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野菜の好き嫌いは「授乳期」で決定~<味覚の経験>は子宮にいる時から始まる!

野菜の好き嫌いは「授乳期」で決まる!(depositphotos.com)

 8月31日が「野菜の日」だとご存じだろうか。タキイ種苗は例年この日に「野菜と家庭菜園に関する調査」を発表しているが、なかでも『子供が嫌いな野菜』のランキングはマスコミ陣のネタ元として注目されている。

 ちなみに、2016年度のBEST3は、下から「セロリ」が第3位(前年5位)、例年本命視される「ピーマン」が意外にも2位(同1位)、その嫌われ王を抜いて堂々の1位に輝いたのは「ゴーヤ」(同2位)という番狂わせがあった。

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 ゆえに、今年度のランキングが待たれるが、海の向こうの『American Journal of Clinical Nutrition』(2017年7月号)に載った『野菜好きの子に育てたければ』という研究報告もなかなか面白い。要約すると、こうだ――。

 もし、幼子のうちから野菜好きの子に育ってほしいと願うならば(全世界のママさんの希望だろうが)――お母さん自身が授乳期間中に、なるべく多く野菜を摂取しておくと良いかもしれない。

<野菜風味>の母乳を与えたら……

 実際、授乳前の母親たちが野菜ジュースを飲むと「母乳」が野菜風味となり、その母乳を飲んだ幼児たちも後々「同じ味のする食べもの」を嫌がらない(嫌がる可能性が低くなる)ことが示された――。

 これは米国・Monell Chemical Senses CenterのJulie Mennella氏が主導し、97組の母子(いずれも母乳育児中)を対象として試みられた研究の成果として示唆されたものだ。

 研究に際してはまず、97組の母子が任意な5集団に振り分けられた。その上で下記の①②③④班に属する母親たちには、授乳前に野菜ジュース(ニンジン、セロリ、ピートなど)を半カップずつ飲んでもらった。

 そして、⑤班だけは「水を飲む」対象群として別扱いとした。さらにそんな野菜風味の母乳を与える実験期間は、①~④の母子群を次のように区分けして検証を実施した。

①「生後2週間目」から「1カ月間」
②「生後1.5カ月目」から「1カ月間」
③「生後2.5カ月目」から「1カ月間」
④「生後2週間目」から「3カ月間」

 そんな授乳条件下で育った各班の子どもたちが、「離乳後(生後8カ月ごろ)」にどんな反応の違いをみせるものだろうか?

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