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【 シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第19回】

『ブラックペアン』二宮和也は揺るがないが、東城大も帝華大も終わっている!

医療事故、スイスチーズ・モデルとは?

 「人の敵は人」、「患者がいる、その人を助ける。以上!」、「腕のない医者は死んだほうがいい。お前の論文に書いていいぞ」などなどなど。

 今週のブラックペアンは私の胸を突き刺す言葉が沢山飛び出していました!そして、渡海(二宮和也)のどすの効いた叫び声も響き渡っていました!

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 病院を変えてもまったく揺るがないニノのオペ。帝華大のオペ看が、まったくニノのオペについていけませんでした。ニノは「動いてよ!」と最後は怒っていましたが、手を進めながらも用意すべき医療器具の指示をサクサク出していましたね。俳優たちは医療関係の単語の暗記には本当に苦労していると耳にしました。ニノはそんな中でも、アドリブの怒鳴りを入れ込んでくる様子。さすが、ジャニーズ一の名優!

手術のスムーズな進行に欠かせない細かな指示

外科医は自分の行う施術に関して、その手順はわかって行っていますので、次の施術を口頭で指示しながらオペを進めていくことは朝飯前です。

 私のクリニック(いわゆる町医者)にも、縫合や処置の必要な患者さんはいらっしゃいます。オペ室やニノとはレベル?は違いますが(笑)、傷を診たらまず、看護師たちに準備してもらう物と、処置の段取りを一番初めに指示します。麻酔の量、使う針の種類や縫合糸の太さから傷を洗う生理食塩水の量と洗い方、傷の閉鎖後のガーゼと包帯の有無までお知らせます。

 そして、処置中、傷に触れたもの(血が付いたもの)と触れていないものもきっちり分けて置くようにしておきます。処置後に器具を洗ったり片付けてくれる看護師の手間を省くこともとても大切。むやみやたらに清潔器具を不潔にしないようにしますし、使用後の針の置き場所もきっちりお知らせします。これらすべてを怠ると、スムースに行く処置がそうでなくなるのです。

 私は、緊張している患者さんに音楽をかけてしゃべりながら処置をすることもあります。自分のiPhoneで音楽をかけていたら、進撃の巨人の主題歌が流れてしまい、笑ってしまったことも。手術中に「駆逐してやる」です……。

 話がずれてしまいましたが、「どこに行こうとやることは変わらない」と言い切るニノ。やはりかっこよかったですね。ニノの影響で高階も、怪しい治験コーディネーター木下(カトパン)までもが変わってきました。回を追うごとにニノの味方が増え、怒鳴り散らすニノの裏の顔が見えてきましたね。

 そして木下の過去はオペ看でしたね。カトパンのオペ看姿、可愛かったですね~!余談ですが、オペ室では医師も看護師も帽子にマスク姿ですので、すごーくカッコよく見えていた医師が実はそうでもなかったとか、その逆も起こりえます。<オペ室のマジック>と呼ばれていました。そう、オペ看たちのアイメイクはかなりばっちりなのです(笑)。

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