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【連載「頭痛の秘密がここまで解き明かされてきた」第17回】

気をつけたい乳児・幼児・小児の「2次性頭痛」とは? 痛み止め薬を飲む前に専門医による診察を!

「頭が痛い」という子供の何気ない一言の中に「別の病気(2次性頭痛)」が隠れていることも(depositphotos.com)

 7〜8月、子供たちが長い夏休みになると、親御さんたちは彼ら・彼女らと接する機会が増え、「頭が痛い」といった何気ない一言にも気になるものです。そこで今回は、子供(乳児、幼児、小児)の頭痛について取り上げたいと思います。

 初めにみなさんにお伝えしたいことは、「頭が痛い」という子供の何気ない一言の中に「別の病気(2次性頭痛)が隠れていませんか?」ということです。片頭痛や緊張型頭痛(1次性頭痛)以外に、2次性頭痛についても、国際頭痛分類に記載されています。

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 子供に注意しなければいけない2次性頭痛は以下の通り。

①感染症(髄膜炎、脳炎、敗血症など)による頭痛
②頭頸部外傷・傷害(頭部の打撲、むち打症など)による頭痛
③非血管性頭蓋内疾患(てんかん、低髄圧症、脳腫瘍など)による頭痛
④眼・耳・鼻・歯・口などの障害による頭痛や顔面痛

 その他、大人に多い病気、緊急を要しない2次性頭痛は以下の通りです。

⑤頭頸部血管障害(クモ膜下出血、脳梗塞など)による頭痛
⑥物質(医薬品、一酸化炭素中毒、アルコール離脱など)による頭痛
⑦ホメオスターシス障害(睡眠時無呼吸、高山病、潜水病など)による頭痛
⑧精神疾患(うつ病、心身症など)による頭痛

 国際頭痛分類では、2次性頭痛は上記の8種類に分かれます(国際頭痛分類2013引より)。

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