SNSにはこんな写真が好感度をアップさせる(shutterstock.com)
なにもかもがオンラインで賄われ、恋人探しから僧侶手配まで、「人」との出会いや交流もディスプレイ越しに始まる現代。「求める/求められる側」の双方にとって、「第一印象」がもっとも重要な判断材料になっている。
そんな第一印象が及ぼす結果に注目した、興味深い研究が報告された。
[an error occurred while processing this directive]好感度の分岐点がいったいどのあたりにあるのか? 初対面に次ぎ、2度目のデートに漕ぎつける、あるいは、漕ぎつけられないという相違の因子は何なのか?
米カリフォルニア大学バークレー校のTanya Vacharkulksemsuk氏らが、その表層面の成果を物語る分析結果について『Proceedings of the National Academy of sciences』(3月28日号)に寄稿した。
開かれた性格を物語る四肢の見映え
第一印象の重要性を探る研究でVacharkulksemsuk氏らがサンプルに選んだのは、男女の思惑が交差するリアルな現場だ。初対面の男女同士が4分間の制限時間で対話を交わす「スピードデート」144件を録画して、その人間模様をつぶさに解析した。
スピードデートとは、日本の合コンやお見合いパーティーとは似て非なる、欧米主流のオフイベントだ。一対一の男女同士が制限時間内で次々と自己紹介し、複数の参加者のなかからお気に入りの相手を見つけてゆくという催しである。
144組の御対面ビデオを観ながら、研究班は「被験者の姿勢」に焦点をしぼって評定を試みた。すると、僅か4分間の初対面お見合いだけで、「もう一度会いたい/二度目はNG」という選択肢の差が、被験者の「姿勢」の傾向から読み取れる事実が判明した。
相手の再会願望を得られた勝ち組に共通していたのは「開放的な姿勢」だった。両手・両足の四肢がいずれも開き気味で「背筋が伸びている」点に大きな特徴が見られたという。
このような姿勢は快活で、当人の持つ空間の広さ(大らかさ)を表わすのに奏功しているためと見立てられた。