MENU

【 東洋医学で毎日の不調を乗り切る】

元気が出る食べ物&漢方ドリンクでGWの遊びすぎ疲れを回復、その先も頑張る!

ドリンクタイプの「補中益気湯」

 GWだからといって強行した旅行や朝までの飲み会、普段しないレジャーやスポーツへの挑戦...。遊びすぎて疲れたのだから、自業自得と思ってはみても、それでだるさがとれるわけではありません。仕事に影響を与えないためにも、体調を崩さないためにも、溜まった疲れを解消し、とりあえずその日を乗り切る方法を知っておきたいところ。元気が出る食べ物や睡眠の上手なとり方を紹介しましょう。

【対策】穀類や根菜で「気」の補給を
 いくらハードな生活が続いていても、夜ぐっすり眠れば元気になるのに、夜遊びがすぎたときは、たとえ昼寝で睡眠時間をカバーしても疲れがとれない...という経験を持つ人は少なくないはず。
 
 人間の体のリズムは、本来、昼間は起きて活動し、夜は眠るようにできています。そのリズムに逆らって、夜遅くまで起きていると、体に必要なエネルギーである気や血の消耗も激しくなるため、昼間活動するよりも疲れてしまうのです。効率よく睡眠をとろうと思うのなら、早寝早起きがいちばんです。遊びすぎた次の日は、せめてできるだけ早く寝るようにしましょう。
 
 それから、疲れているときは焼き肉やうなぎのようなスタミナ食がいいと思っている人がいるようですが、胃腸まで疲れているときには逆効果。胃腸が消化に手間とって、よけい体がだるくなってしまうこともあります。
 
 失った気を補い、消化もよい食べ物は、穀類や根菜類など。特に、ヤマイモには滋養があり、胃腸の機能を調えてくれる作用もあるので、疲労回復にはぴったりです。ゆでたヤマイモ入りのおかゆなどがベストですが、外食しかできない場合は、山かけご飯や、ヤマイモがたっぷり入ったお好み焼きなどでもいいでしょう。

[an error occurred while processing this directive]

効果抜群の漢方ドリンク「補中益気湯」

 疲れていてもGWが終わってしまえば、また頑張らなければならない毎日。突然出現する明日までに仕上げなければならない仕事。どうにも頑張りが効かない...。そんなときのために、眠気を吹き飛ばし、元気が出る食べ物や漢方薬を知っておくと便利。また、不摂生をしているわけでもないのに、どうも気力が出ないというときの対処法もアドバイスしましょう。

【対策】いざというときは、漢方薬のスタミナドリンクを
 仕事が忙しくて、睡眠不足が続いているようなとき。あと少しというところで疲れが出て、頑張りが効かなくなってしまうことがあります。
 
 疲労回復には、睡眠をたっぷりとるのがいちばんですが、そうもいかないときには、せめて食べ物などでエネルギー(気)や血を補っておきたいもの。補気作用があるのは、米、もち米、ヤマイモ、大豆、豆腐、ジャガイモ、カボチャなど。補血作用があるのは、ナツメ、プルーン、ライチに似たフルーツの竜眼肉、黒豆、黒ゴマ、金針菜、牛肉、鶏肉、レバー、ぽうれん草、黒キクラゲ、黒砂糖などです。かなり疲れがたまっているときには、くるみ、黒ゴマ、松の実、栗、スッポン、エビなどで滋養をつけるといいでしょう。
 
 ただ、食べ物だけでは即効性はあまり期待できないので、ときには漢方薬に頼るのも手。漢方のスタミナドリンクともいえる「補中益気湯」は薬局などで簡単に手に入るうえ、頓服としての効果も抜群なので、いざというときに頼りになるはずです。

 人参(にんじん)、黄耆(おうぎ)、蒼朮(そうじゅつ)、柴胡(さいこ)、当帰(とうき)、升麻(しょうま)、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)の10種類の生薬が配合されています。薬効は穏やかで、疲れやすくて胃腸が弱い人などにはぴったりの薬ですが、気血を頭のほうに昇らせる作用があるので、のぼせ・ほてりがある、血圧が高い、カッとしやすい、鼻血が出やすいなどの症状がある人は、連用は避けてください。
(文=編集部、監修=呉澤森/呉迎上海第一治療院院長)

関連記事
アクセスランキング