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【本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言! 第13回】

『ブラックペアン』で天才外科医演じる二宮和也の「オペ室の悪魔」っぷりに注目!!

画像は番組公式HPより

 また大学病院、癒着、医者のエゴ、権力闘争など、医療の黒い部分を容易に想像させる医療ドラマ『ブラックペアン』(TBS,日曜ドラマ)が始まりました!

 ジャニーズいち演技派、ニノ(二宮和也)が主演となればさらに期待度アップです。研修医は今を時めく?竹内涼真君ですが、何よりも佐伯医師を内野聖陽(私の大好きだったJINでは坂本龍馬役)とくれば目の保養にもなりそうな期待が……。しかもこのドラマのどこかで大好きな大学の先輩Y先生がカテーテルシーンで出演するとのうわさもあり、ニンマリしながらテレビの前にスタンバイ。

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ブラックペアンを使うのはオペ成功の証し?

 ところでペアンとは、手術で使用する鉗子の一種ですが、先が曲がっていて、あらゆる手術で必需品の攝子(せっし、ピンセット)です。外科医佐伯は自分のオペには真っ黒なペアンを必ず用意させているようで、そこにオペに対する覚悟が秘められている様子。

 通常、オペの準備はオペ室の看護師がします。オペの術式と必要機材や特殊機材を書いた書類をオペ室に研修医が提出し、それに基づいて看護師が細かな機材を滅菌準備してくれます。機材に不備があればそのオペ自体がうまくいかないこともあり得るので、研修医は慣れるまでびくびくです。

 オペ室の看護師は医師の癖や好みを熟知しており、術者を見て、注文書に無い機材も予想をたててスタンバイしてくれたりもします。オペ室の看護師に「井上先生の手袋は6半ね」なんていわれると、ちょっとこなれた感じがしてうれしかったのを覚えています。そんな感じで佐伯教授のオペには必ずブラックペアンが準備されるのでしょう。

 どこでいつ使うのか?と思っていましたが、オペの成功=人工心肺をブラックペアンでクランプして止めた……。この設定は面白い。

 実際、循環器学会などではライブサージャリーといって、教育の目的で第一線の医師によるカテーテル手術の中継が実施されることがあります。ライバルの帝華大学病院の西崎教授(市川猿之助)もライブ会場でオペを見ていました。ま、あんな広い会場はあまりありませんが。

 そしてその裏での緊迫した大動脈解離のオペは大混乱を呈していましたが、その混沌としたオペ室を見ていると、実際のオペ室もこんなことが起こるのかと視聴者に思われそうで、不安になってしまいました。

 実際目の前で動脈が破れて大出血したら教授の立場など心配せず、目の前の患者さんを救うべくやらなくてはならないことが山ほどありますので、全員がやるべきことをやりますのでご安心を。

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