「河野寛幸」の記事一覧

河野寛幸(こうの・ひろゆき)

福岡記念病院救急科部長。一般社団法人・福岡博多トレーニングセンター理事長。
愛媛県生まれ、1986年、愛媛大学医学部医学科卒。日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医。医学部卒業後、最初の約10年間は脳神経外科医、その後の約20年間は救急医(ER型救急医)として勤務し、「ER型救急システム」を構築する。1990年代後半からはBLS・ACLS(心肺停止・呼吸停止・不整脈・急性冠症候群・脳卒中の初期診療)の救急医学教育にも従事。2011年に一般社団法人・福岡博多トレーニングセンターを設立し理事長として現在に至る。主な著書に、『ニッポンER』(海拓舎)、『心肺停止と不整脈』(日経BP)、『ERで役立つ救急症候学』(CBR)などがある。

河野寛幸

かつて社会問題になった「割り箸事件」と同様の患者が救急搬入!もし脳に折れた箸が残っていたら!?

夜の8時ごろホットラインが鳴った。1歳の乳幼児が箸を持って遊んでいて前に転び、鼻を打撲した。持っていた箸の先がなくなったので、箸の先が鼻の奥に刺さったかもしれないというものである。 口腔内や鼻腔内に箸などの棒類が刺さった可能性がある乳幼児の患者には、1999年に起きた「…続きを読む

かつて社会問題になった「割り箸事件」と同様の患者が救急搬入!もし脳に折れた箸が残っていたら!?

「急性アルコール中毒」での搬送が実は…… 意識障害と嘔吐の原因は別にあった!

急性アルコール中毒で酩酊状態となり、嘔吐を繰り返す患者……。夜中のERでは別に珍しくない光景である。しかし、急性アルコール中毒で来院する患者の中に、時として重大な疾患が隠されている場合がある。 それは深夜のER、夜中の11時時を過ぎたところであった――。43歳の男性…続きを読む

「急性アルコール中毒」での搬送が実は…… 意識障害と嘔吐の原因は別にあった!

糖尿病患者が透析中に昏睡状態になり半身麻痺! 原因は「脳出血」か?それとも「低血糖」か?

透析中に半身麻痺を起こした原因は?(depositphotos.com) 往診中の患者が急に意識障害と右片麻痺を起こした――。脳出血の疑いによる患者紹介がER(救急救命室 )に来た。さて、その原因は、はたして脳出血か?糖尿病患者は本当に脳出血か? ERナースが交換か…続きを読む

糖尿病患者が透析中に昏睡状態になり半身麻痺! 原因は「脳出血」か?それとも「低血糖」か?

頭部打撲でERに搬送された患者が検査拒否で帰宅! 翌朝に再度搬入されて緊急手術!

飲酒後転倒し、頭部を打撲して救急搬入された。患者は医師や看護師の言うことを無視して帰宅。その後に何も起こらなければ良いのだが……。 夜中0時ごろ、56歳の男性が急性アルコール中毒、頭部打撲ということで救急搬入された。どうやら男性は、飲酒後、ひとりで自転車に乗っていて電柱…続きを読む

頭部打撲でERに搬送された患者が検査拒否で帰宅! 翌朝に再度搬入されて緊急手術!

深夜、腹痛を訴える不妊治療中の若い女性が搬送されてきた。腹部のしこりはまさかの……

あらゆる病気を想定して診察を進めていたが、いまだかつてないような大変な事態が持ち上がり、ER(救急外来)に緊張が走る――。そのようなケースを紹介しよう。 準夜帯から深夜帯に変わる午前1時ごろ、30代の女性が腹痛を訴えて救急車で搬入された。付き添ってきた夫は心配そうに救急…続きを読む

深夜、腹痛を訴える不妊治療中の若い女性が搬送されてきた。腹部のしこりはまさかの……

奇跡の救命劇! 歩いて「ER」に来た患者が突如「心筋梗塞」を発症!命を救った最大の功労者は?

救急医療は、患者と救急医との関係だけで成立するものではない。患者が病院に着くまでに、あるいは救急医の診察を受ける前で、決定的な瞬間がある――。 夜10時頃、66歳の男性が胸の痛みを訴え、奥さんに付き添われて歩いてER(救急室)にやって来た。ウォークインでの来院である。男…続きを読む

奇跡の救命劇! 歩いて「ER」に来た患者が突如「心筋梗塞」を発症!命を救った最大の功労者は?

救命率が全国平均の約3倍! なぜ福岡市の救命可能な心肺停止の救命率は高いのか?

各地域の心肺停止患者の救命率を比較することで、その地域の救急医療能力を見ることができるはずだ。私は福岡市内の病院に勤務しているが、福岡市の救急医療能力は他の都市に比べて格段に高い。 この原因を考察することで、地域の救急医療能力の向上を図る糸口をつかみたい。 臨床現場…続きを読む

救命率が全国平均の約3倍! なぜ福岡市の救命可能な心肺停止の救命率は高いのか?

産後うつで搬送されてきた母親の胃から出てきた“とんでもないモノ”とは?

医学的にどこが問題なのかはっきりしない親子が運び込まれた。母親は、出産後、うつ状態になっているらしい。しかし、検査を進めて行くうちにとんでもない事実が判明する――。 ある日、30歳の女性と0歳の子供が救急車で搬送された。その女性の母親も付き添っており、彼女は家族待機場所…続きを読む

産後うつで搬送されてきた母親の胃から出てきた“とんでもないモノ”とは?

大暴れの患者が「ある薬」で瞬く間に沈静!? 意外に知られていない低血糖による“不穏”

昏睡状態に陥った患者、または不穏状態(暴れる状態)にある患者が、「ある薬」でまったく元どおりに回復することがある。しかも、注射をしてから1分も経たないうちに――。 救急外来(ER)のホットラインが鳴った。ERナース(看護師)が対応している。ホットラインを切ったERナース…続きを読む

大暴れの患者が「ある薬」で瞬く間に沈静!? 意外に知られていない低血糖による“不穏”
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HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

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Doctors marche アンダカシー
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あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子