合成香料に関する記事まとめ

 化学物質を組み合わせて、化学反応を起こす方法で作られた香料。その種類は2300を超えるが、主なものは500種類程度。原料は石油化学工業や石炭化学工業、パルプ工業などから出る化合物が多いが、特に制限はない。飲料やお菓子、水産加工食品等、ほとんどの加工食品に使用されている。
 
 合成香料は一つの香りを作り出すために、さまざまな香料が組み合わせられる。たとえば、イチゴのにおいを出すために使用される香料には、酪酸エチル、酪酸ブチル、酢酸エチル、乳酸エチル、イソ吉草酸エチル、アルデヒド、リナロール、アセトフェノン、バニリンなどが使用される。しかし、これだけの添加物を使用しても「香料」という一括表示でかまわない。
 
 香料に関して、2002年5月に起きた「協和香料事件」は大きな問題となった。中堅香料メーカーの協和香料化学が全国の600社あまりの食品メーカーに当時、違法な香料を出荷し、食品メーカーはその香料を使った食品の回収などの対応を余儀なくされた。

 当時の新聞には、連日、各メーカーのお詫びの広告が掲載され続けたほどである。ところが、その後、香料は諸外国と日本との添加物指定の違いからさまざまな経過を経て「国際的汎用添加物」の指定となり、(香料54品目、香料以外46品目)ということで、当時違法だった香料が認可されるようになった。「国際汎用添加物」とは、「添加物の規制の中で、国際的に安全性評価が確立して広く使用されているものは国際的整合性を図ろう」というもの、と厚生労働省では説明している。

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