ベーキングパウダーに関する記事まとめ

 ベーキングパウダーとは、ケーキやクッキー、ドーナツやホットケーキなど小麦粉製品をふくらませるために使用される膨張剤のこと。ふくらし粉とも呼ばれる。ふくらし粉というと重曹(重炭酸ソーダ)が有名だが、ベーキングパウダーはこの重曹を含む何種類かの化合物の一括表示である。
 
 重曹は加熱されると、炭酸ガスを発生してふくらむ。このとき酸性の物質があると炭酸ガスの発生がうながされ、よりふくらむ。そのため酸性の膨張剤として、ミョウバンや酒石酸水素カリウム(ケレモル)、GDL(グルコノデルタラクトン)などとよく併用される。ベーキングパウダーは、これらを含めて約10種類の添加物の中から組み合わせて使用され、ふくらまし方を調整する。
 
 その中の1つのミョウバンは、スポンジケーキやクッキーなどに使用されるほか、漬物の保色効果などもあるため、ナスやシソの色落ちを防いだり、また形状安定効果もあるため、ウニやクラゲの型崩れを防ぐのにも使用されるなどさまざまな用途に用いられている。
 
 ただし、ミョウバンにはアルミニウムが10%程度含まれている。動物実験では、アルミニウムを過剰摂取すると、腎臓や膀胱へ影響、握力の低下などが報告されており、そのほか脳への影響なども指摘されている。そのため、FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives :JECFA)では、週間摂取量を定めている(平成23年に定められた基準では、2mg/kg/体重/週)。日本ではまだ食品中のアルミニウムの規制はない。食品の原材料表示に、膨張剤(アルミフリー)、ベーキングパウダー(アルミフリー)と書いてあるものがあるが、これはミョウバンを使用していないという意味である。

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