がん細胞を1〜2分で破壊! 転移がんにも有効な「近赤外光線免疫治療法」に世界が瞠目

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
186076598.jpg

有効か?近赤外光線免疫治療法(shutterstock.com)

 2016年、がん遺伝子の自然選択を根底から阻む可能性を秘めた驚異の免疫療法が、ついに陽の目を見ることになった。

 「がんの息を止めた! がん免疫治療に新たな超ブレークスルー!」

 そう世界が瞠目する近赤外光線免疫治療法に肉迫しよう。

人体に無害な近赤外光線を照射し「がん細胞」を死滅

 イノベーションの衝撃波は、対がん戦略である国家がんプログラムを推進しているNCI(米国立がん研究所)から起きた――。2016年11月15日の主要メディアの報道によれば、NCIの小林久隆主任研究員は、「人体に無害な近赤外光線を照射し、がん細胞を死滅させる近赤外光線免疫治療法」をついに開発した。

 がんの治療法は、身体への侵襲性が大きい外科手術、副作用が強い放射線療法と化学療法の3つがあるが、どの治療法も、がんの転移や再発などのハイ・リスクを抱えている。

 近赤外光線免疫治療法は、がん細胞の死滅率が極めて高く、ほとんどのがんに適用できるだけでなく、転移がんにも有効で、副作用が少ない。しかも、必要な設備や薬品は安価なため、医療費の削減にも貢献するという。

 この治療法の研究がスタートしたのは、およそ20年前。2012年の一般教書演説では、オバマ大統領が治療法の発見を取り上げ、「米国の偉大な研究成果」と絶賛したことで知られる。2015年4月に、FDA(米国食品医薬品局)から臨床試験の認可を得た。現在、およそ300人の患者を対象に臨床試験を進めており、2~3年後の実用化が視野に入っている。

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子