2014.07.01

【病気の知識】 心の病気・睡眠障害

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 こころや身体の病気があると、睡眠障害がおこります。逆に多くの睡眠障害は、こころや身体の病気の一症状でもあるのです。症状やその症状の発症のいきさつによって、適切な診断と治療が決まります。


●どんな病気

 日本人の約5人に1人は睡眠に関する悩みを抱えていると言われています。夜よく眠れない、もしくは昼間眠くて仕方がない、という症状のために日常生活に支障がある場合、睡眠障害の可能性があります。睡眠障害はその成り立ちによって、以下の6つのグループに大別されます。
(1) 不眠症
(2) 睡眠関連呼吸障害
(3) 過眠症
(4) 概日リズム睡眠障害
(5) 睡眠時随伴症
(6) 睡眠関連運動障害


●どんな症状

(1) 不眠症
 寝付きが悪い、途中で目が覚めると二度寝ができない、早朝に目が覚めてしまう、寝た気がしない、などの症状があって、イライラしたり疲れやすさを感じたりします。「眠れなかったらどうしよう」という不安や恐怖感が不眠症を悪くしていることがあります。
 寝床で過ごす時間がとれないために睡眠時間が短くなっている場合は「睡眠不足」といいます。
(2) 睡眠関連呼吸障害
 閉塞性睡眠時無呼吸症候群がその代表です。眠ると舌の根元がのどを塞いでしまい、ひどいいびきや息が止まる原因になります。呼吸ができないので睡眠の質が悪くなり、日中の居眠りを引き起こすことがあります。生活習慣病との関連も指摘されています。
(3) 過眠症
 覚醒のための神経機構が働かないために、夜にちゃんと睡眠を取っていても日中に異常な眠気に襲われる病気です。ナルコレプシーがその代表です。
(4) 概日リズム睡眠障害
 何時に寝て何時に起きるか、という睡眠・覚醒のタイミングがうまく行かなくなるタイプの睡眠障害です。「時差症候群」「交代勤務性睡眠障害」などで知られています。このほか睡眠相前進症候群、後退症候群などがあります。
(5) 睡眠時随伴症
 子どもの「寝ぼけ」と言われているようなものです。歩き回ったり大きな声を出したりすることがあります。
 金縛り、悪夢などもこのグループに分類されます。
(6) 睡眠関連運動障害
 むずむず脚症候群(寝ようとすると脚がむずむずしてしまう)、周期性四肢運動障害(手足が勝手にピクンピクンと動くので寝られない)などが代表です。夜中にこむら返りがして眠れない、というのもこのグループに分類されます。


●どんな診断・検査

 問診によって、およそタイプ分けがつきます。睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠ポリグラフィー検査(睡眠中の脳波、呼吸、血中酸素飽和度、脈拍数などを測定する)が有用です。鉄分不足(むずむず脚症候群の原因になることがあります)がないか、他の病気がないか血液検査なども行います。


●どんな治療法

 睡眠に対する正しい知識を持つことです。
日中の眠気で困らなければ、それ以上無理に長く寝ようとしない。
夜はカフェインの摂取を減らす。
アルコールや喫煙はほどほどにする。
就床時刻にこだわりすぎない。「寝なくちゃ」と気合いを入れるとますます寝られなくなります。
起床時刻は守る。何時に寝ても同じ時刻に起きる。
光の力を借りる。目が覚めたら明るくする。夜は照明を控えめにする。
食事や運動の習慣も大切にする。
お昼寝をするなら夕方になる前、30分以内。
眠りが浅いと感じたら、思い切って就床時間を短くしてみる。
これらの工夫でもうまく行かないとき、薬物療法などの選択が試みられます。睡眠時無呼吸症候群の方には、呼吸を助ける道具と体重管理が提案されることが多いようです。

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